こだわり
理想的なパンプスを実現するために
私たちFrelsiが目指しているのは、
「ただ大きいだけ」のパンプスではありません。
「履いていても疲れにくい」商品を目指し、
試行錯誤を重ねてきました。
実際に開発を手がけている靴職人へのインタビュー
を通して、Frelsiのこだわりをご紹介します。
Frelsiのパンプスは靴擦れしにくい
—— 大きいパンプスを必要としている方々にはどんな悩みがあるのでしょうか?
くつ士はしもと:一番多いのは「靴擦れ」ですね。中には、「サイズは合っているはずなのにまるで入らない」と言った声も聞きます。ですから、Frelsiでは、そうならないように工夫をしているんです。
—— 一般的なパンプスとFrelsiのパンプスにどんな違いがあるのでしょうか?
くつ士はしもと:Frelsiの商品は、一般的なレディース・メンズの商品とは、考え方や作り方が異なります。ではこれからPoont1〜3でFrelsiのこだわりをお伝えします。
Point1.
大きいサイズのパンプスの作り方
まず、木型(ラスト)です。木型は、靴を作るときの土台となるもので、一番重要なパーツだと言われています。
早速、一般的な木型とFrelsiでの木型の、作り方の違いを解説しますね。
■一般的なパンプスの作り方
一般的なパンプスは、23.0cmもしくは23.5cmのシスジェンダー(※1)女性の足をもとに木型を製作します。
それをモデルサイズ(作るときの基準のサイズ)にします。26.0cmのものを作るときには1.5cm、28.0cmのパンプスを作るときには、4.5cmの(モデルサイズからの)差が生まれます。
※シスジェンダー
… 性自認(自分の性をどのように認識しているか)と、生まれたときに割り当てられた性別が一致している人のこと。Frelsiでは、26.0cmのシスジェンダー男性のラストをモデルサイズにしています。
■Frelsiでのパンプスの作り方
一方でFrelsiでは、26.0cmのシスジェンダー男性の足をもとに木型を製作し、モデルサイズとしています。26.0cmのものを作るときには差分なし、28.0cmのものでも、2.0cmの差で済みます。
ポイントはこの「差」にあります。
要は、モデルサイズから離れれば離れるほど、どうしても最適な形からの「ズレ」が大きくなるんです。また、サイズが大きい人は、小さい人に比べて、骨格など足全体がしっかりしている傾向にあります。その結果、靴擦れが起きやすくなってしまいます。
実物を見るとわかりやすいですよ。
左はシスジェンダー女性の23.0cmをモデルサイズにしているもの、右はシスジェンダー男性の26,0cmをモデルサイズにしたものです。
サイズは両方同じ26.0cmなんです。右の方が大きく見えませんか?
この「ズレ」が、靴擦れの要因の1つになるんです。
ここまでを表にまとめると、次のようになります。一般的なパンプスとFrelsiのパンプスの違いはこんなところにもあります。
|
Frelsi |
一般的な商品 |
---|---|---|
モデルラスト (基準になるサイズ) |
26.0cm シス男性 | 23.0cm(23.5cm) シス女性 |
26.0cmの商品 | ベストサイズ、 ベストデザイン |
6サイズ分の誤差 |
23.0cmの商品 | 6サイズ分の調整 | ベストサイズ、 ベストデザイン |
例) 26.0cmのお客様が 26.0cmの商品を履くと… |
ぴったり!or調整すれば入るよ! | 痛くて履けない、、 |
例) 23.0cmのお客様が 23.0cmの商品を履くと… |
大きくて履けない、、 | ぴったり! |
Point2.
ヒール
—— パンプスはヒールが細くて歩くのが怖いですよね。
そうですね。安定感のあるパンプスを作って欲しいという声をたくさんいただきました。なので、どんな体型、どんな体重でも支えられるような、安心感のある商品にしたいなと思っています。例えば、ヒールは少し太めにしています。
ヒールの中には金属でできた芯をいれて、絶対に折れない安心感を出しています。サンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプル
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ピンヒールには入っていることが多いのですが、ヒールが折れたことがある、という声をたくさんいただき、すべての商品に採用することにしました。
Point3.
体重の支え方
もうひとつ工夫しているのが、体重の支え方です。従来のパンプスよりもアーチを持ち上げることによって、 足とパンプスの間の隙間を極力減らして、より「面」で支えることができるようにしています。
こうすることで、今までヒールを履いてこなかった方や、ヒール製品を履く機会が少ない人でも、綺麗に履きこなすことができます。また、ヒールを履くと姿勢が前のめりになってしまいがちですが、より真っ直ぐ立つこともできます。
靴擦れしないパンプスを目指して
—— 絶対に靴擦れしないんですか?
くつ士はしもと:絶対にしない、とは言えません。足の形はそれぞれ千差万別なので、同じ26.0cmの人でもいろんな形の人がいます。履き始めに多少靴擦れが起きてしまうのは仕方がありません。ですが履いているうちに足に馴染んできますよ。ただ、「入らない26.0cmはない」というのをFrelsiでは実現しています。調整すれば大体履けるよ、ということです。
「26cmって書いてるのにまるで入らない」みたいなケースはほぼないと思います。
—— よくわかりました!インタビューありがとうございました!
くつ士はしもと:ありがとうございました。商品を購入された方は、ぜひレビューへの書き込みをお願いします。
今後もさらに良い商品をつくっていけるよう頑張ります。
くつ士はしもと
1991年
エスペランサ靴学院(浅草) 卒業
1991年
長田(神戸市)の靴メーカーに就職
有名百貨店や有名ブランドの企画に携わる
2020年
「くつ士はしもと」を立ち上げ
オーダーシューズ・バレエシューズ・ルームシューズ・バブーシュなど、様々な商品の製作を手がける